2018-01-01から1年間の記事一覧
ブランドとは、接点のある地域(一般的には、企業や組織)に対する記憶+体験+知覚に、さらに連想が加わったものと前回定義してみました。ただし、それは市民側から観た場合の定義であって、ブランディングを進める側(行政もそのひとり)からの視点では、…
前々回に引き続き、ブランド戦略について。 実は、この「ブランド」ということばはややあいまいに使われています。民間企業でもその傾向はありますが、地方自治体では特にその傾向が強い気がします。 よく耳にするのは「地域ブランド」といういい方です。あ…
今回はちょっと脇道にそれて「ゆるキャラ(R)グランプリ」への組織票に関して触れてみたいと思います。 これについては、ふたつのポイントがあると思います。ひとつは「キャラクター」(マスコット)というものの活用目的に関すること。もうひとつはイベント…
“PLACE BRANDING? It’s not about the logo”(*1) 上に添付したのは今年の5月にリバプール市で行われた「プレイスブランディング」(場所のブランディング、日本ではぴったりの翻訳がない)のイベントのロゴです。これはシティプロモーションの業務を考え…
前回、シティプロモーションのふたつの方向性について示してみましたが、今までの話を踏まえて、ここで一度整理してみたいと思います。 まず、シティプロモーションの本来的な目的ですが、現時点で私はこのように考えます。 【シティプロモーションの目的(…
シティプロモーション、シティセールスの定義やその実行主体である行政組織内の当該部門の事務分掌の話題にもう少しだけこだわりたいと思います。シティプロモーションの定義や事務分掌は、単に言語的な定義の問題ではなく、現実的に自治体運営全体に関わる…
「シティプロモーションで定住人口は増えるのか」という問いかけを論議の振り出しにしてみましたが、それは、シティプロモーション部門の業務領域、組織の中での役割を最初に明確にすることが大切だと思っているからにほかなりません。 民間企業含めて、多く…
間が空いてしまって申し訳ありません! ご存知のように、議会シーズンが挟まっていたせいもあるのですが、月刊誌「広報会議」(https://www.sendenkaigi.com/books/kouhoukaigi/)の2018年7月号(6月1日発売)~11月号(10月1日発売)の5か月間…
地方自治体のシティプロモーション幼年期には、コミュニケーション関連業務に集中すべきだろうと前回書いた。それでは次のような目的設定はどれが適切なのだろうか。 シティプロモーションの推進で、 定住人口の増加を図ります! 市のイメージアップを図りま…
シティプロモーション部門の事務分掌を決める、あるいはシティプロモーション業務のミッションを決めていく上での大きな分かれ目は、開発業務を含むかどうかである。つまり「売りのネタづくり」をシティプロモーション部門で担当するかどうかということだ。 …
さてさて、それでは「シティプロモーション」とは一体どんな領域の仕事を指すのか。私自身の経験もあって、民間企業での部門名を参照してみると、自治体のシティプロモーション、シティセールスとはどんな定義が妥当なのか、何をミッションにすればいいかが…
私事になるが、2015年の秋、私が四街道市のシティセールス推進課長というポストに着任するときに初めて「シティセールス」という言葉を知った。私自身は広告代理店勤務も長く、事業会社でもずっと宣伝や広報に携わってきたので、マーケティングコミュニ…
はじめに ~シティプロモーションで人口は増えるのか、観光客は増えるのか? 1.シティプロモーションの定義 ~シティプロモーション、シティセールスって何?正しく名付けて正しく歩む 2.シティプロモーション部門の役割 ~やるべきこと/できることの線…
シティプロモーション、シティセールスで本当に人口は増えるのか?! 私の振り出しはこんな疑問にある。 多くの地方自治体で「シティプロモーション」「シティセールス」が活況を呈している。今まで地方自治体における広報活動、コミュニケーション活動、プ…